バルクロビル

単純疱疹、造血幹細胞移植に伴う単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制、帯状疱疹、水痘、性器ヘルペスの再発抑制に効果があります。ウイルスのDNA複製を阻害することで、感染症の治療や予防に寄与します。

個人差はありますが2週間ほどで自然と症状がおさまります。しかし、薬を使えば症状は軽くなりますし治癒までの期間も短くなります。

症状の原因がはっきりしていない場合は使用を避けて、検査や医師の診断を受けることを推奨いたします。できものの原因がヘルペスだと判明した場合は使用しても問題ありません。

完全に抑えることは非常に難しいです。体内のヘルペスウイルスを完全に死滅させることは現代医学でも不可能とされており、体調不良や過度のストレスなどにより免疫力が下がってしまうとヘルペスウイルスが活発化し再発してしまいます。そのため、再発を抑えるためには免疫力を高め健康な状態を維持することが重要です。そして、再発の予兆を感じた際は早めに病院に行く、またはお薬を飲むことが症状軽減対策になります。

バルクロビルは、通常、成人では単純疱疹に対して1回500mgを1日2回、帯状疱疹に対して1回1000mgを1日3回、所定の日数間隔で経口服用します。

バルクロビルは食事の影響を受けにくいため、食前でも食後でも服用可能です。食後に飲んだほうが胃にやさしいと感じる場合は、食後に服用しても問題ありません。

気づいた時点ですぐに1回分を服用し、次の服用時間が近い場合は1回飛ばして通常スケジュールに戻してください。2回分をまとめて服用することは避けましょう。

症状が軽快しても、指示された期間はきちんと飲み続ける必要があります。途中でやめるとウイルスが再活性化し、症状がぶり返す可能性があるため注意しましょう。

吐き気や下痢、眠気、めまい、頭痛などがありますが、過度に飲まない限り重症化するようなことはほとんどありません。しかし、呼吸困難などアナフィラキシーショックの兆候が見られた際はすぐに服用を停止し、医師の診断を受けてください。

お薬によります。注意が必要なものはシメチジンやモフェチル、テオフィリン、プロベネシドです。これらのお薬を服用されている方はヘルペス薬を服用する前に医師へ併用に問題はないかなどを確認することを推奨いたします。

バラシクロビルまたはアシクロビルに対して過敏症の既往歴がある人には使用できません。アレルギー反応のリスクがあるため、服用歴やアレルギー歴などを事前に医師に伝えることが重要です。

腎障害を引き起こす可能性がある薬（アミノグリコシド系抗菌薬、シクロスポリンなど）との併用に注意が必要です。併用する薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。