フィンペシア

フィンペシアは、男性における男性型脱毛症（AGA）の進行を抑えるために使用されます。脱毛を遅らせ、髪の毛の本数や太さを改善する効果が期待されており、継続的な服用が重要とされています。

フィンペシアは、脱毛を促すジヒドロテストステロン（DHT）が作られるのを防ぐことで、男性型脱毛症の進行を抑えます。この作用によって毛髪の成長が正常化することで抜け毛を防ぐ効果が期待できます。

フィンペシアは、早い方では3か月程度で好ましい効果を感じる場合がありますが、通常は6か月ほど継続して服用することで効果の確認ができるとされています。焦らず根気よく続けることが大切です。

フィンペシアを服用することで、毛髪数の増加と成長期毛髪の割合の増加が認められています。頭頂部脱毛症患者を対象とした48週間の試験でも、目に見える改善が確認されていますので、髪のボリュームアップが期待できます。

フィンペシアは通常1日1回、0.2mgまたは1mgを水またはぬるま湯で飲みます。食事の有無に関係なく服用できるので、飲みやすいタイミングで継続することが大切です。飲み忘れを防ぐためにも、毎日同じ時間に飲むとよいでしょう。

毎日継続して服用する必要があります。服用を中断すると、増えていた毛髪数が減少して元の状態に戻ってしまうためです。
なお、日本人男性を対象とした複数の研究・試験の結果、10年間の継続使用で99％以上の方に改善効果が出たと明らかになっています。また、長期服用による副作用の発現率は低く（10年間で6.8％）、安全性の高さも確認されています。

飲み忘れた場合でも、翌日に2回分をまとめて飲むのは避けてください。気づいた時点で1回分だけ服用し、次回は通常通りのタイミングで飲みましょう。過剰な服用は副作用リスクを高めるおそれがあります。

錠剤が割れたり砕けたりした場合には、服用を避ける必要があります。割れた錠剤に触れることで、特に妊娠している女性に影響を及ぼすおそれがあるため、破損していない錠剤をそのまま服用することが重要です。

フィンペシアは、過敏症の既往歴がある方、妊婦または授乳中の女性には使用できません。特に女性が有効成分に触れると胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、厳重な注意が必要です。

性欲の減退やED、肝機能障害などの副作用が報告されています。まれに乳房の違和感や抑うつ症状がみられることもあり、気になる症状があれば早めに医師へ相談してください。

フィンペシアを6か月以上服用する場合は、効果を確認しながら継続投与の必要性を検討する必要があります。効果がみられない場合は服用を中止することも考慮されますので、定期的な診察が大切です。

肝機能障害などの重大な副作用が報告されています。体調に異変を感じた場合には、すぐに医療機関を受診して、問題がないか確認するようにしてください。