イミキモドクリーム

治療期間にはコンジローマの症状の程度や個人差がありますが、多くの場合8週間程度とされています。ただし、8週間でも改善がみられない場合は16週間まで治療を継続することが可能となっています。

症状を完治させることは可能ですが、再発のリスクはあります。ヒトパピローマウイルス（HPV）はイミキモドクリームで減少させることは可能ですが潜伏してしまうため、体調不良などによって免疫力が低下した時に再発する可能性があります。

イミキモドクリームは顔面や禿頭部にできた日光角化症に対しても有効性が確認されています。病変部位に免疫細胞の浸潤を促進し、皮膚病変の縮小や改善を導く効果が期待できます。

イミキモドクリームは尖圭コンジローマの患部に直接作用することで、単なる病変縮小だけでなく、再発防止にも一定の効果が期待されています。外科的療法と比較しても、再発率を低下させる結果が示されています。

イミキモドクリームを過剰に塗布してもコンジローマの改善までの期間が早くなるということはありません。また、過剰に塗布することによって副作用のリスクが高くなってしまうため、適切な用法用量で使用してください。

イミキモドクリームを洗い流し忘れた場合、重い皮膚障害の原因になってしまうことがあります。そのため、洗い流し忘れに気づいた場合はできる限り速やかに洗い流すようにしてください。また、塗布した後の手指に付着した薬剤に関しても塗布部分と同様に洗い流してください。

イミキモドクリームは、通常、外性器または肛門周囲の尖圭コンジローマの場合は週3回、日光角化症の場合は週2回、就寝前に患部に薄く塗布し、6～10時間後に洗い流す方法で使用します。必ず医師の指示通りに使うことが大切です。

イミキモドクリームは患部にのみ塗布する薬であり、正常な皮膚や粘膜部分には塗らないよう注意が必要です。誤って広範囲に塗布すると刺激や炎症が起こる可能性があるため、患部だけに適量を使うことが重要です。

イミキモドクリームを塗布している状態での性交渉は避ける必要があります。これは塗布したイミキモドクリームがパートナーにも付着することで重い皮膚障害があらわれる可能性があるためです。そのため、イミキモドクリームを使ってコンジローマを治療している時は性交渉を避けるようにしましょう。

イミキモドクリームを使って副作用が出た場合、軽度なものであれば我慢して使うことは可能ですが、症状が長期に渡って続くような場合には医師に相談するようにしましょう。また重篤な症状があらわれた場合はできる限り早めに医師の診察を受けるようにしてください。

まれに患部の発赤、びらん、かゆみ、痛み、乾燥、腫脹などの副作用が報告されています。通常は軽度ですが、強い症状が続く場合には使用を中止し、医師に相談することが必要です。

イミキモドクリームは局所で免疫応答を高める作用があるため、まれに全身性の免疫反応（発熱、倦怠感）を引き起こすことがあります。異常な全身症状が現れた場合はすぐに医師に相談しましょう。